2008年4月22日火曜日

『食品の裏側』 みんな大好きな食品添加物 安部 司

こう見えて、安全な食への追求は強い方です。
まあ。チビ助が生まれてから変わったので、ほんの数年前からですが(笑) 

作者は、大学で科学を専攻し、添加物商社に入社。セールスマンとして5、6人分を1人で売り上げ、添加物開発で特許を取ったこともある方。
そんな作者に転機が訪れたのが、娘の3歳の誕生日。
普段忙しい彼はほとんど家に帰ることがありませんでした。
久しぶりの我が家で、誕生会のご馳走と一緒に並んだミートボール。
それは紛れもなく自分が開発したヒット商品でした。
。。。。廃材寸前の牛肉に20種類以上の添加物を加えて出来上がったミートボール。
作者は一晩悩んだ末、会社に辞表を提出したそうです。

添加物を組み合わせれば何でも出来る。
白い粉をいくつも混ぜ合わせて、おいしいスープを作ることが出来る。
たとえそこに本物が存在しなくても、いくらでもそんなマジックのようなことが起こるのだそうです。例えばラーメンなどのとんこつ、みそ、しょうゆ味など。
そして、そのような商品は、安くておいしいので、主婦の手間を省くという利点も手伝ってかなり売れているということでした。

作者は食品添加物を頭から否定はしていません。
ただ知識を持って食を選んで欲しいと伝えています。
手間のかかる食品を5分あたためるだけで出来上がり、そんな恩恵も私たちは受けているのです。

この本を読んでから、ますますスーパー滞在時間が増えました(笑)
裏面の添加物群を見ると、なるほどいろんなものが使われています。
知らずに使うのと、知っていて使うのとでは全然違うなという感想です。消費者が、「ここまでなら大丈夫」とコントロール出来るから。

添加物が危険だという認識は曖昧です。
あるひとつの添加物に対して国の基準がここまでという線が引かれていても、複数の添加物が組み合わさって起こる害についてはほとんど調査されていないのが実態。
日本は世界的にみても添加物使用量の多い国なんだとか。
他の国からは、たくさんの添加物を接種する日本人は人体実験のような目でみられているようです。

素材の持つ「うまみ」ではなく、人工的に作られた味をそのものの味と感じてしまう。
わが子にはそうであってほしくないと思います。
しかし、私も食品添加物まみれで育ってきたひとり。
どこまでチビ助に伝えられるかわかりませんが、この本を更なるきっかけにして、またこだわりが増えました。

2008年4月8日火曜日

『むし歯ってみがけばとまるんだヨ―削って詰めるなんてもったいない! 』 岡田 弥生

目からウロコの1冊でした。
今まで、こういう本にどうして出会えなかったのかしらって感じ。

育児をしているお母さん、ぜひ読んでください☆

旦那のお父さんの部屋で見つけて借りました。
ぜひ自分でも買おうと思った1冊。

作者は東京都杉並区の乳幼児歯科健診を担当して20年になる方だそうです。
もともとは大学病院で勤務していたようですが、もっと近くで患者をみたいということで検診医になったそうです。

常々、「むし歯」って何だかよくわからないと思っていました。
毎日歯磨きしていても、知らないうちにむし歯になっているかもしれない恐怖(笑)
チビ助がある日突然「歯が痛い」と言ったらどうしようと心配で心配で。

でも、この本を読んで、「大丈夫」と思えるようになりました。

歯にはむし歯になりやすい部位とそうでない部位があって、子供の場合、そのポイントを抑えていれば、たとえ初期のむし歯を見つけても、削らずに進行を止めることが出来るのだそうです。

作者自身、大きな病院で働いていた頃は、「早期発見早期治療」でむし歯を見つけたら削ってしまっていたと反省していました。

世の中で言われている「おっぱいを続けているとむし歯になる」に対して、「むし歯ごときでおっぱいをやめるのはもったいない」とコメントしています。ちなみにチビ助は今でもおっぱい中←ついでにむし歯ゼロ ^^

そして「フッ素」。
使わなくてもむし歯は防げるとのこと。
返って再石灰化を促して歯が黒ずんでしまうこともあるので、歯ブラシだけでも十分とコメントしています。柔らかい歯でもむし歯にはならない子も多いそうです。
実は私もフッ素塗布には疑問のひとりでした。←チビ助には塗布していません
すっきり解決です

他にもいろんな興味深いことが書かれていて、つわりを忘れて読んでしまいました

大人でも楽しく読めるので、ぜひ読んでみて下さいね~♪