2008年2月19日火曜日

『明鏡国語辞典』の編者だそうです。



この本は、『明鏡国語辞典』の編集委員の何人かが、最近使われる日本語の「ここがおかしいのでは?」という質問に回答する形で書かれています。

正しい日本語は、日本人でありながらかなり苦手。
みなさんはどうでしょうか??

尊敬語、謙譲語、連用修飾、連体修飾、、、、ああああ。
ワカラナイ。。。

読み流すことの出来ない本でしたが、かといって頭にしっかり入ったかというとそういうこともなく、読みながら感心・関心。
何度も読み込んで深みを増す一冊だと思います。

この本を読んで、これまで悩んでいたことがひとつ解けました!!

「味わう」

これを否定的に使おうとしたとき、「味わわない」??「味あわない」??で随分考え込んだものです。

正解は「味わわない」舌をかみそうでした(笑)

こんな感じで、ふむふむナルホドということが多くありました。
何気に使っている言葉の中にも誤用があったりして、、、、「なにげに」は誤用なんですよ。

正しい日本語とまではいかないまでも、人前で恥ずかしくない日本語を使いたいものです。

2008年2月16日土曜日

『大人になるための、社会科入門』 乙武洋匡

乙武さんの新刊を見つけたので読んでみました。

大学在学中に『五体不満足』を出版した乙武さん。
2007年4月から「杉並区立杉並第四小学校の先生」として働いているそうです。

この本は、「パピルス」という雑誌に、乙武さんがあるテーマについて語り、全12回で綴った連載がまとめられています。
1「ニート」2「愛国心」3「環境」4「お金」5「平和」6「性同一性障害」7「オタク」8「スポーツ文化」9「ボランティア」10「ペット」11「結婚」12「教育」。
社会人になってもまだ自分自身のことで精一杯、「これで社会人と言えるのか」という気持ちから書いてみようと思ったようです。なるほど。


各回、そのテーマの専門家(本にはそう説明されています)にお話を伺い、乙武さんのコメントとともに載せられています。

乙武さんの感性は凄いなぁと相変わらず関心しながら読みました。

各テーマの中で、私と意見が異なる部分もいくつかありました。
普段の私なら、「ちぇっ、つまんね~」って止めてしまうところですが、さすが乙武さん。文章の中に読者を引き込む能力に長けていらっしゃる☆
「ふむふむ。乙武さんはこう感じたのか。私は、、」という具合に、本の中で意見交換をしているような感覚を覚えました。

最後の12「教育」では、なぜ小学校の教師になりたかったのかという思いが綴られています。以前、『だから、僕は学校へ行く!』を読んでいたので、教師を目指していた時と変わらない熱い思いで先生してるんだなぁと感動。

目指しているものになれた時、あれっ私がやりたかったのはこんなんじゃないと肩透かしを食らったような感覚に襲われることないですか??私はありました(笑)
彼なりの葛藤はあったと思いますが、本文からは更に熱い思いを抱いて教職についているようにみえました。それはきっと、しっかりとしたビジョンが彼の中にあったからなんでしょうね。

乙武さんの文章を読んでいると、「ああ。私もがんばらないと。」という気持ちになります。
みなさんもぜひ読んでみて下さぁい♪

2008年2月14日木曜日

『BM(ボディメンテナンス)ストレッチダイエット』 饗庭秀直

私が活用している本に、前回紹介した『超ラクラク「1分間BMストレッチ」ダイエット』があります。
何年か前にTVで「スパスパ人間学」という番組をやっていたの知ってますか??その時、監修をしたのが饗庭秀直さん。
わりと効果があるので饗庭さんの本よく活用しています^^

今回、ダイエットにあたり、『BM(ボディメンテナンス)ストレッチダイエット』買っちゃいました
もともとストレッチオタクな私。←油断すると体脂肪が増えるので手放せない(笑)
DVDもついてていい感じです。
「1分間、、」に比して、若干運動強度が上がっている印象ですが、簡単なものだけチョイスしています♪

ダイエットを意識し始めて約2週間くらい。
体重落ちてきましたよ。
体脂肪は手強いです;;

それでも徐々にいい感じの体調になってきたので、新しく購入した本のストレッチも取り入れてますますがんばるぞ☆

2008年2月10日日曜日

『この子がいる、しあわせーわが子の障害を抱きしめて』 松兼 功

障害児を持つ女性4人に、作者が話を聞いてまとめた本。

作者自身も、脳性小児麻痺で「アテトーゼ型四肢麻痺」を持つ重度の障害を抱えた方で、1983年、麻痺のある四肢は使えないため鼻先でワープロを打って執筆活動を始められたそうです。

この本を読んでみようと思ったきっかけは、チビ助の自我が芽生えてきて「これは成長の過程」と思いつつもチビにイライラする機会が増えてきたから。
「障害児を持つ母親はどんなふうにがんばっているんだろう」という興味本位な理由からでした


「わが子に障害がないからかわいい」わけではないけれど、やはり障害がない方が幸せかも知れないと思っていました。
本文に出来くる女性たちの話を聞いて、そんな単純な話ではないなぁと改めて自分の未熟さを思い知らされた一冊でした。

自閉症を持つ母親の話しのなかで、ある児童学園に入ったとき、園長さんが、一日自分の子以外の子の面倒をみる日というのを作ったそうです。
そのなかで母親が感じたことは、「人の子だと待てるんですよね。自分の子供だとどうしてもイライラしてしまう。」ということでした。
確かに、急いでても急いでなくても、「早く食べてしまいなさい」とか「早く着替えなさい」とか「早く寝なさい」とか、ついついあせって結果イライラしてしまうこと多いんですよね。
他の子がのんびり何をしていても、ほほえましく見てたりするのに(笑)
そういう発想の転換で、自分のイライラする気持ちを切り替えることが出来るんだと、どうしてこんな簡単な事に今まで気づかなかったのかしらという思いがしました。

人生は何が起こるかわからないし、もしかしたら障害を抱えた子の母親になるかもしれない。その可能性が否定できないこと、そして、私がそんな立場に置かれたときに、どんなふうにもがきながら日常を過ごすことが出来るだろうと考えました。

本に出てくる女性たちは、「前向きにあきらめる」ことをしてきたと作者は書いています。つまり、障害をないものとして「普通の子」に近づける努力をしてきたけど、それはこの子にとって苦痛である場合が多く、ありのままのわが子を受止めていることにはなっていない、ということらしいです。
歩けない障害があった場合、厳しい訓練を続ければいつか歩けるようになるかも知れないと母親はがんばるけれど、その訓練が子供にとっては苦痛で成果もそれほどない場合、親の自己満足以外何者でもない等。それならば、その訓練をやめて、親子とも生き生きするもしくは楽しくなることをやった方がいいのではないかという境地に達するそうです。
もちろんその境地に達するには何年もかかっていますが、自分だったらそんな気持ちになれるかしらと「尊敬」という言葉が浮かびました。

当事者にならない限り深いところで彼女たちの気持ちを理解することは出来ないだろうし、人はそれぞれの人生背景を踏まえて感じたり行動したりするから、全く同じ気持ちを共有することは出来ないと思うけれど、それぞれの母親の経験を読んで、私ももっと力を抜いてチビと向き合って行きたいと思いました。