2008年2月16日土曜日

『大人になるための、社会科入門』 乙武洋匡

乙武さんの新刊を見つけたので読んでみました。

大学在学中に『五体不満足』を出版した乙武さん。
2007年4月から「杉並区立杉並第四小学校の先生」として働いているそうです。

この本は、「パピルス」という雑誌に、乙武さんがあるテーマについて語り、全12回で綴った連載がまとめられています。
1「ニート」2「愛国心」3「環境」4「お金」5「平和」6「性同一性障害」7「オタク」8「スポーツ文化」9「ボランティア」10「ペット」11「結婚」12「教育」。
社会人になってもまだ自分自身のことで精一杯、「これで社会人と言えるのか」という気持ちから書いてみようと思ったようです。なるほど。


各回、そのテーマの専門家(本にはそう説明されています)にお話を伺い、乙武さんのコメントとともに載せられています。

乙武さんの感性は凄いなぁと相変わらず関心しながら読みました。

各テーマの中で、私と意見が異なる部分もいくつかありました。
普段の私なら、「ちぇっ、つまんね~」って止めてしまうところですが、さすが乙武さん。文章の中に読者を引き込む能力に長けていらっしゃる☆
「ふむふむ。乙武さんはこう感じたのか。私は、、」という具合に、本の中で意見交換をしているような感覚を覚えました。

最後の12「教育」では、なぜ小学校の教師になりたかったのかという思いが綴られています。以前、『だから、僕は学校へ行く!』を読んでいたので、教師を目指していた時と変わらない熱い思いで先生してるんだなぁと感動。

目指しているものになれた時、あれっ私がやりたかったのはこんなんじゃないと肩透かしを食らったような感覚に襲われることないですか??私はありました(笑)
彼なりの葛藤はあったと思いますが、本文からは更に熱い思いを抱いて教職についているようにみえました。それはきっと、しっかりとしたビジョンが彼の中にあったからなんでしょうね。

乙武さんの文章を読んでいると、「ああ。私もがんばらないと。」という気持ちになります。
みなさんもぜひ読んでみて下さぁい♪

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