2008年1月16日水曜日

『産んではいけない!』少子化なんてくそくらえ  楠木ぽとす

子供を産んで見えてくる現実というのがあると思います。

作者も子供を産んでその大変さを知り、世の中ではこの大変さを教えてくれる人はいなかった、だから私が本にして伝えたいという主旨で執筆したようです。

私は、自分の子供が生まれるまで、親戚の子や姉の子、友人の子など、数時間接するだけでこんなに疲れるのに、それがずっと続くなんて、、、と思っていました。

ちび助が産まれてから一転。
大変なこともたくさん、イライラすることもたくさん、、、確かにそうなんだけど、子供の笑顔やすやすや寝ている顔を見ていると、一気に疲れもぶっ飛んでしまう。
子育てみたいなこんな楽しいコトが世の中にあるんだ!!と目からウロコ状態。
こんなに幸せなことはみんなにも経験して欲しいと思うようになりました。←本当に不思議な変化です(笑)

だから、この本を手にして序文を読んだとき、当たり前だけどこんな人もいるんだなぁと思って、読んでみることにしました。

親になる大変さを切々とつづっています。
共感する部分もあり笑えたり、我が子に対してそんな憎しみに似た感情まで抱くんだとびっくりしたり。
基本的に、「子供の世話をさせられている、母親というのは大変なんだ。それを知らずして軽い気持ちで子供なんぞ産むんじゃない!」ということのようです。

子育てに関してではありませんが、実は私も、陣痛のしんどさや痛さをどうしてもっと切実に教えてくれる人がいなかったんだろうと思ったことがあります。
あんなに通い詰めた産婦人科の助産師さんで出産を経験している人でさえ、「陣痛が来たらわかりますよ」程度。私はのたうち回る程痛かったそしてその痛みを経験する頃にはもう後戻りは出来ない状態なんです(笑)

作者もきっと子育てに関して、その違和感を自分の感じるままに、どうにかして伝えたいと思ったのでしょう。

「子供はかわいい。欲しいな。」と思っている人で、実際に妊娠・出産を経験していない人。
一度読んで覚悟を決めるのも良いかもしれません(笑)

この本を読んで感じたこと。

一、妊娠・出産を望みながらそれが叶わず苦しんでいる人もいるのに、そこに配慮がないなぁと思った。

一、せっかく産まれたのに、そんな愚痴愚痴言う神経が知れない可哀想な人だなぁという気持ち。

一、私が陣痛の時に感じた「教えてくれよぉ」を伝えようとした姿勢に賛同。

一、何だかんだ結局、自分が経験しないと、「善」「悪」のコメントは
出来ないんじゃないかしら。もしかしたら、作者にも子育ての大変さを語る人が周りにいたかも知れないけど、聞き流してたのかも知れないですしね~。

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