2007年12月3日月曜日

『深い河』 遠藤周作

遠藤周作の本、実は初めて読みました。

物語に出てくるガンジス河に対して、「ヒンズー教徒のためだけではなく、すべての人のための深い河という気がしました」という文章がありました。

中学校の時の担任の先生が、「人生に疲れたら印度へ行け」とよく言っていました。 印度には道ばたにたくさんの死体があって、それなのにその死体に気を配る人はあまりいない、、、、と言っていましたが、現在の印度がどうなのかはよくわかりません。

「深い河」を読んで、その担任の言葉を思い出したけれど、今の自分を変えたいとか、この苦しみから逃れたいとか、、そんな理由さえ、印度へ向かうには浅い感情なのかなと思いました。観光ならまだしも、人生に疲れたという理由で印度へ行くなら、その前にもっともっと自分を見つめ直してからじゃないと、空虚な気持ちで帰ってきそうで 人生かけて印度へ行くのは最終手段という感じです。
よい方向で考えるなら、私もまだまだどん底を味わっていないんだなぁ、そして改善の余地(方法)がたくさんあるんだなぁ、という感想です。


0 件のコメント: